邑南町の随所に、かつての鉄穴流しやタタラ製鉄跡があります。
少し山に入れば写真のように、鉄滓(とくそ)がゴロゴロしています。つまり、製鉄時に出てくるカスです。
タタラ製鉄の歴史は古代まで遡りますが、この地で盛んに行われたのは戦国時代から江戸時代、明治時代にかけて。
写真のものは、鉄穴流しのすぐ隣にあるのですが、このように現場ですぐたたら製鉄を行い、鍛冶屋がその場で道具などを作っていたところもあります。
この寒村の農家にとっては、重要な副収入になるものでしたが、明治中期には廃れていきました。
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とくそ |
ところが、第一、第二次世界大戦時には鉄不足によりタタラ製鉄が復活。 軍刀などが作られるようになります。
さらには、とくそには鉄分がまだ多く残っているので、これをも掘り出して利用しようとしていたといいます。
まあ、そんなことしていれば「こんなんじゃ、戦争に負けるよね」と皆思う訳です。
>> 戦時中に復活した「タタラ製鉄」の話(島根県邑南町)